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音楽イベントデビューにピッタリ!自由なパーティー、無音フェスに行ってきました

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音楽イベントデビューにピッタリ!自由なパーティー、無音フェスに行ってきました

2015年10月23日(金)に開催された「第5回無音フェス」に行ってきました!

サイレント・ディスコという、スピーカーからの爆音ではなくワイヤレス・ヘッドフォンで音楽を楽しむ手法を採り入れた無音フェス。

5回目の開催になった今回の会場は、渋谷の私設図書室、森の図書室
サイレント・ディスコのイベントだからこそ、“静かにしなくちゃいけない所の代名詞”、図書室での開催が可能なのです。

前情報だけでオリジナリティを感じる無音フェス、果たして現場では何が起こり、どのような雰囲気だったのか。

この記事では当日の様子をレポートします!

※無音フェスについての詳細は、レミファでも以前ご紹介しています。
こちらの記事も、合わせてどうぞ。
音楽もクラフトビールも読書もゆるーく楽しめる空間。第5回「無音フェス」が楽しみ | レミファ

無音フェスの会場

最初に感じたのは、会場の戸惑うほどの自由さ

開場時間からすぐ、無音フェスの会場では、すでにお客さんたちが思い思いの時間を過ごしていました。

入り口で渡されたヘッドフォンを装着し、DJのsatoshi miyaのプレイする音楽で体を揺らす人。

ハリー・ポッター全巻から話題のハウツー本まで、幅広いラインナップから気になった一冊を選んでカウンター席で読書をする人。

パーティーのはじまりを、気の置けない友達との談笑からはじめる人。

音楽のイベントの会場というよりは、バーやカフェのような人の集まる憩いの場所、という言葉の方が正しい雰囲気がそこにはありました。

出演者・smallestのステージ

無音フェスは、サイレント・ディスコのイベント。
当たり前ですが、ヘッドフォンを付けなければ音楽は聞こえてきません。

音楽イベントなのに、音楽を選ぶこともそれ以外の時間を楽しむこともできる。
その事実と、読書をしている人までいる光景に、“普通の”音楽イベントに行き慣れた僕は少し戸惑ってしまいました。

会場で話したある男性のお客さんも、
「たまに行く他のDJイベントと比べて、場のノリと勢いが全然違います。
ヘッドフォンを外したら静かなのに、揺れてる人がいたりして面白いです(笑)」
と話してくれました。

無音フェスの話を聞かせてくれたお客さん

周りのお客さんたちを観ていると、何をしていても、皆さん片手にビールを持っている様子。
とりあえずぼくも、この無音フェスの楽しみの一つだったクラフトビールを堪能することにしました。

選んだ志賀高原ビールの抜群のホップの効きに舌鼓をうちながら、同行していたレミファ編集長や他のお客さんと話をして、パーティーを楽しみ始めました。

無音なフェスだけあって、人と話やすいのがこのイベント。
普通の音楽イベントであれば、声がスピーカーからの爆音に遮られて、フロアで人と話すこともままなりません。

会場のどこにいても人とのコミュニケーションを取りやすいこのイベントは、普通のクラブやライブハウスでいうドア一枚の空間の差異が、ヘッドフォン一つで生まれます。

だからなのでしょうか、無音フェスでは、これまでに行ったことのあるどのパーティーより、人と人の間にコミュニケーションが生まれる様子を見ることになりました。

この無音フェスは、まさに“パーティー”と呼ぶにふさわしい空間だったのです。

会場の後方ではビールも楽しめる

盛り上がりのピークと読書空間が隣り合わせ

“ヘッドフォン一つで生まれる空間の違い”は、今回の無音フェスにおいては、聴くか話すかの二択に限った話ではありません。

特にイベントの最初と最後に多かったのが、ヘッドフォンをつけて読書にふける人。
ヘッドフォンをつければ、音楽以外の情報と遮断され自分の世界に没入できる、その良さを、多くのお客さんが読書に活かしていました。

かく言うぼくも、SEXY-SYNTHESIZERのライブの時間帯は少し立ち疲れしてしまい、カウンター席で昔読んだ「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を少し読み直しました。

少し音量を下げたヘッドフォンから流れる、昔懐かしのゲーム音楽を思わせるSEXY-SYNTHESIZERのプレイと「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の空気感が違い過ぎて、未だかつてない読書体験が生まれます。

この時、DJブース前では多くのお客さんが歓声を上げていましたが、ぼくのように読書に集中するお客さんも多く、
「このイベントほど空間の自由度が高いイベントはないな」
と、再確認した瞬間でした。

ゲストDJ、TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシがDJブースに立ったとき、無音フェスはピークタイムを迎えました。

80年代後半からDJとしてのキャリアを重ねてきたベテランが、盤石なミックスでフロアを沸かせます。
思わず声を上げてしまう瞬間も何度かありました。

ヘッドフォンを外せば無音、つまり僕の歓声が音楽の聞こえない図書室に響いていることは重々わかっています。
もちろん、読書をしている人も周りにはいました。

それでも、ヘッドフォンをしているぼくの頭の中はパーティータイム。
思わず出る歓声を抑える理由はどこにもないのです。

自由度が高いだけに、お客さんにその場所をどうやって楽しむか、参加するかという積極性が求められる無音フェス。
ヘッドフォンをつけ、音楽と共に自分の世界に没入することを選んでいるという事実が、より濃密な音楽体験を与えてくれるのです。

川辺ヒロシは以下の曲などをプレイし、フロアに興奮を投下していました。

無音フェスが音楽イベントデビューにオススメな理由

何人かのお客さんに話を聞いた中で、「普段音楽イベントに行かない」もしくは「あまり行かない」という方が非常に多かったです。

印象的だったのは、20代の女性二人組がしきりに「私たちはにわかなので、音楽イベントに行きづらくて。行きたいという気持ちはあるんですけど」と言っていたこと。

にわかだからイベントに行ってはいけない、行っても楽しめない、ということは本来ないはずと思いながら、無音フェスに来た理由を聞いてみると、「図書室でやるサイレント・ディスコって面白そうだなと思って」とのことでした。

“森の図書室で行われる、クラフトビールも楽しめるサイレント・ディスコ”、という前情報だけで惹かれるものがあることは間違い事実。

実際のところ、音楽に詳しくなくても、音楽を聴く以外のことができる、それをしていいという空気があるこの無音フェスは間違いなく無音フェスならではのもの。

そんな懐の深さ、いい意味でのゆるさは、初めて音楽イベントに行く人の緊張をほぐしてくれるでしょう。
これが無音フェスが音楽イベントデビューにオススメな理由です。

その一方で、音楽イベントに行き慣れた人には、より多様で積極的なその場所の楽しみ方を選ぶ、そんな新鮮な楽しみ方を提示してくれます。
いつも行くライブに少し飽きてきたとき、無音フェスは改めて音楽で遊ぶ楽しさを感じられるはずです。

「音楽がめちゃくちゃ好きな人もそうでない人も、心地いい空間を過ごすことを楽しむことはできる。
そこに音楽があれば、なお楽しいよね」

そんな無音フェスからのメッセージを感じながらカウンターで読書をしているうちに、気付けば無音フェスは終わりに向かっていったのでした。

音楽イベントビギナーの20代のお二人

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