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ユニゾンスクエアガーデンへの静かながらも熱い愛を語る

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ユニゾンスクエアガーデンへの静かながらも熱い愛を語る

ユニゾンスクエアガーデンの良さを知ってもらいたい

わたしはUNISON SQUARE GARDEN(ユニゾンスクエアガーデン、略称:ユニゾン)というバンドが大好きで、暇さえあれば彼らの最新シングル「シュガーソングとビターステップ」を口ずさんでいる。

普段は自分のブログで彼らに対する愛情を叫んでいるが、最早それでは飽きたらず、レミファへと侵出させていただいた。

ユニゾンといえば「オリオンをなぞる」、というイメージは未だに強いだろう。

フェスでは「オリオンをなぞる」のイントロが聞こえてきた瞬間にたくさんの人がステージに押し寄せるし、わたしがカラオケで「ユニゾン入れようかな」とでも呟けば「オリオンが聴きたい!」と言う友人がほとんどだ。
たいていの場合「スノウリバースが歌いたいんだけどな」なんて思いながら、友人のリクエスト通り「オリオンをなぞる」を歌うことになる。

だからこそ、声を大にして言いたい。

ユニゾンは決して「オリオン」だけのバンドではないし、Mステ放送時にツイッターをざわつかせた気持ち悪いベーシスト(笑)がいるだけのバンドでもない。
もっといろんな曲を聴いてほしいし、こんなに良いバンドがいるんだということをたくさんの人に知ってもらいたい……!

そんな思いから、この場を借りてユニゾンのことを語ってみよう。
長くなりますが、お付き合いください。

ユニゾンのクセのあるメンバー3人の紹介

ギャップにうっとりする歌声と、小咄のようなMC
ギター・ボーカル、斎藤宏介さん

ユニゾンのメンバーは3人とも、一癖も二癖もある連中ばかり。

まずはギター・ボーカル、斎藤宏介さん。

すごく綺麗な声をしたボーカリストだけど、時々ゾクッとするくらい冷たい声で歌う。一方、優しいバラードはすごく甘い声で歌うから、そのギャップにドキドキしてしまう。

ライブでのMCの大半を担当するのも斎藤さん。彼のMCはまるで他のメンバーのエピソードをまじえつつ、ドヤ顔で話す彼のMCは洒落がきいていて、まるで小咄みたいだ。

10週年記念の武道館公演では、前日に引っ越ししたことを明かし、「新居からの初めてのおでかけが武道館です!」とドヤる斎藤さんが非常にツボだった(ちなみに、その日に引っ越した理由は単に契約満了と休日が重なったからだという)。

さらに斎藤さんは“画伯”な一面も持っており、中でも彼の描くキャラクター「しょくぱんくん」には熱烈なファンがたくさんついている。わたし自身もそんなファンの1人であり、携帯にしょくぱんくんストラップをつけている。

しかし、ユニゾンを知らない人からはなぜか「気持ち悪い」としか言われない。解せない。

しょくぱんくんストラップ

左奥が今年7月の武道館で発売された「ぶどうぱんくん もちもちストラップ」、右手前が2013年に発売された「帰ってきた!『しょくぱんくん』ストラップ3D」。

2年もつけてるとさすがに黒ずんでくるけれど、「バニラの香り」はまだ仄かに残っている。ちなみに「帰ってきた」という名前が示す通り、彼は2代目で、本当はこの他に初代がいる(非常に残念ながら持ってないけど)。

「日本で一番見切れるベーシスト」は2番のAメロがめちゃくちゃ良いソングライター
ベース、田淵智也さん

続いてベース、田淵智也さん。わたしは彼のことを非常に尊敬しているため、「田淵先生」と呼んでいる。

田淵先生の特徴は何と言っても、ライブ中の独特な動きだろう。
ステージ上を縦横無尽に走り回る奔放な様子は、斎藤さんから「日本で一番見切れるベーシスト」と名付けられているほど。

荒ぶる田淵先生は多分、全身で音楽への気持ちを表現している。たまーに感情が高まりすぎてベースを宙に投げてしまうほど。

楽器を放り投げたり床に叩きつけるアーティストは他にもいると思うんだけど、田淵先生は放ったベースをキャッチした後、「ごめん」というように手を合わせる。どんなに興奮していても、音楽や楽器への敬意を絶対に忘れないのだ。

その様子を見る度に、なんて音楽愛が強い人なんだろうと感動するし、ベースをちゃんとキャッチする運動神経にも感服する。

さらに、ユニゾンの大半の楽曲の作詞作曲を担当する田淵先生は、他のアーティストに数々の楽曲を提供しているソングライターでもある。

わたしは彼の書く曲がとにかく大好き。田淵先生の曲はどれも、2番のAメロがめちゃくちゃ良い。
1番とはちょっと違ったエッセンスが入れられていて、毎回「そう来たか」とにんまりしてしまう。

そんな田淵先生の音楽愛と運動神経と作曲センスを、わたしは心の底から尊敬している。

かわいいグッズをつくってくれるエンターテイナー
ドラム、鈴木貴雄さん

最後にドラム、鈴木貴雄さん。キラキラとしたユニゾンの楽曲をしっかりと支える、頼もしい存在だ。

ライブでの彼のドラム・ソロを一言で表すと、“エンターテインメント”。
7月に行われた武道館ライブではドラムごと宙にせり上がってみたり、以前のライブではドラムだけでなく周りのセットを叩いてみたりと、耳だけでなく目でも楽しめるのが特徴である。

さらに、彼がプロデュースするユニゾンのグッズはいつも、他のバンドのファンに自慢したくなるくらい可愛い。Tシャツもタオルも、毎回全部ほしくなる。
わたしは彼らのTシャツをイベントなどに着ていくのはもちろん、普段着としても愛用している。

こちらは、中でもお気に入りの1枚。男性用のデザインだけど、襟ぐりが深く開いた形が好きでしょっちゅう着ている。

ユニゾンスクエアガーデンTシャツ

メロディに対して、言葉が乗りすぎている

そんな一見バラバラの3人が、1つになって化学反応を起こしているのがUNISON SQUARE GARDENだ。

彼らの最大の魅力は、大量の言葉がメロディに乗りすぎていること。
歌詞カードを見ると、とにかく文字が多い。漢字が多い。

一体何をどうするとこれがメロディに乗っかるの?とつっこまずにはいられないくらい、ややこしい言葉が並んでいる。

歌詞が乗りすぎている例1:「シュガーソングとビターステップ」

例えば、以下は彼らの最新シングル「シュガーソングとビターステップ」の冒頭部の歌詞。

<超天変地異みたいな狂騒にも慣れて こんな日常を平和と見間違う
rambling coaster揺さぶられながら 見失えないものは何だ?

平等性原理主義の概念に飲まれて 心までがまるでエトセトラ
大嫌い 大好き ちゃんと喋らなきゃ 人形とさして変わらないし>

「超天変地異」なんて言葉、ニュースでだって滅多に耳にしない。
「平等性原理主義」だって、こんな言葉が入っている歌を他に見たことがあるという人はいないだろう。

とにかく漢字が多いというのが、わたしがこの歌詞を見た時の第一印象だった。
だけどこのイカツイ歌詞が、メロディに乗るだけでこんなにポップに変わる。

歌詞を見たときには「?」だった重苦しい漢字たちが、不思議と軽やかに聞こえてくる。

サビの<ママレード&シュガーソング、ピーナッツ&ビターステップ/甘くて苦くて目が回りそうです>もリズミカルで、ついつい口ずさみたくなってしまう。

発売当時からわたしは、気づけばこの曲を歌っている現象に悩まされ続けている。
おかげで最近は、ユニゾンに興味がない母親まで<甘くて苦くて~♪>と歌い出す始末だ。田淵先生の作曲センス、恐るべし。

余談だがこのMV、傾きながら演奏する3人がすごく可愛い。

歌詞が乗りすぎている例2:「桜のあと(all quartets lead to the?)」

もう1曲、畳み掛けるような言葉のリズムを楽しめるのがこの曲。
アニメ「夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜」のオープニング曲だ。

サビの後半、次々に繰り出されるリズムが気持ちいい。

<ありえない不条理は ぶっ蹴飛ばしていけ/with 喜怒哀楽 余すな 必要ないよ、嘘つき>では、単に「蹴飛ばしていけ」と歌うのではなく<ぶっ蹴飛ばしていけ>!

そんな言い回し、この曲と出会うまで聞いたこともなかった。だけどなんだか、ものすごい勢いで蹴飛ばされている「不条理」が目に浮かぶようだ。

「不条理」なんて見たことないんだけど、気に入らないことを全部蹴散らしているような気分になれる。
「ぶっ」で高音になり「蹴」で突然下がる斎藤さんの声に合わせて、自分の中のモヤモヤも吹き飛んでいく気がする。

ところでこの曲のMVには、ユニゾンが自身のウェブサイトで募集したエキストラたちも参加している。注目すべきは、ユニゾンファンである彼らの表情。その笑顔を見るだけで、彼らがユニゾンの音楽を全力で楽しんでいる様子が分かる。

これは決して、MV撮影のための演出なんかではない。
実際に、彼らのライブはものすごく楽しいのだ。

「ライブは自由に楽しんでほしい」と伝え続けるユニゾン

ユニゾンは、ファンに“楽しむ”ことを強要するバンドではない。まして、“腕を上げろ”“手拍子をしろ”なんてことを言うバンドでもない。

彼らが“通常営業”と呼ぶライブの時に言うのはただ1つ、“自由に楽しんでほしい”ということだけ。

メンバー自身が色々な形でずっと言い続けていることだけれど、ここでは今年7月に田淵先生が書いていたブログから一部抜粋したい。

何も君たちを盛り上げるためにやってるわけじゃない。一つになりたくてやってるわけじゃない。
自分達が好きな音楽をでっかい音でやり続けてきただけだ。

でもそれを見て君が一人で勝手に盛り上がったりするのは大いに結構だ。それは君が音楽を捕まえられた証拠であって、誰かに邪魔されるようなものではない。

100人集まろうが10000人集まろうが同じだ。君以外はみんな君じゃない。
なら君が一番ぐっと来るやり方で音楽を捕まえて欲しい。
音楽ぐらいそれが許されてもいいじゃないか。人類皆お友達、そんなことはない。

君のやり方が飛び跳ねる事だろうが、両手を挙げることだろうが、じっと目を閉じることだろうが、壁に寄りかかりながら浸ることだろうが、他人に迷惑をかけない限りは何でもいい。

自分を全力で楽しむ君を我々は全力で肯定する。放っておくけど、肯定はする。

「小生田淵がよく喋る2015年7月」2015.07.21 http://unison-s-g.com/blog/より

「一体感なんかなくてもライブは楽しめる」と教えてくれたユニゾン

ユニゾンの曲にも、多くのアーティストの曲と同じように途中で手拍子が起こったり、一部の歌詞を観客が合唱したりすることがお決まりになっている曲はいくつかある。

でも、ユニゾンがそれを煽っているところは見たことがない。観客も、全員がそれに参加しているわけではない。

だから分からなくても、やらなくても全然大丈夫。一体感なんか無くたって楽しめると教えてくれたのが、ユニゾンのライブだ。

そういう意味では、ユニゾンのライブを1度も見たことない・あるいはそもそもライブなんて行ったことない、という人にこそ、彼らのライブを目撃してほしいと思っている。

ユニゾンが教えてくれるマナーはたった1つ、“他人に迷惑をかけない”ということだけ。
それだけ何となく頭の中に入れたら、あとはもう自由に楽しむだけ。とっても簡単だ。

実際わたしはしょっちゅうユニゾンのライブに行くけど、周囲の人がどんな風にライブを見ているかなんて気にしたことがない。

たまに視線の片隅に、田淵先生の動きを真似しているかのように踊り狂っている人が見えて微笑ましくなるけれど(笑)。
そうでもない限り、自分が楽しむので精一杯だ。彼らのライブではそのくらい、ユニゾンと1対1で向き合える。

冷静かつ情熱的にドラムを叩く鈴木さん、ドヤ顔でかっこ良く歌い上げる斎藤さん、魂を吸い込まれそうな気迫でベースを弾く田淵先生。

3人が鳴らす音に聴き入ってしまうし、ステージ上の3人の姿に見入ってしまう。

あまりにも毎回いいライブをしているものだから、見に行く度にハードルが上がりまくっているのだけれど、それでもその期待を裏切られたことは一度もない。それどころか毎回、予測不能なセットリストやパフォーマンスで、こちらの期待を軽々と超えてくる(この前のファンクラブ限定ライブで3人それぞれがボーカルを執るカバーを披露したときは、本当にびっくりした)。
いつか置いて行かれるんじゃないかと不安になることすらあるくらいだ。

わたしのそんな思いを知ってか知らずか、斎藤さんはライブ中にしょっちゅう不敵な笑みを見せる。前髪の隙間から覗く、「僕らも自由にやるから、君も自由にやりなよ」とでも言うような表情に捉えられて、わたしはさらにユニゾン愛をこじらせる羽目になる。

近すぎない距離感。彼らは何も言わずただ見守ってくれる

もう1つ、彼らを語る上で欠かせないキーワードが“距離感”。

お客さんを楽しませることを何よりも大事にするユニゾンだが、それは断じて慣れ合いや擦り寄りではない。
彼らがいるのはあくまでもステージの上、お客さんがいるのはステージの下。ユニゾンは、この住み分けをとても大事にしている。

シングル『リニアブルーを聴きながら』のカップリング曲「さわれない歌」の歌詞にも、そのスタンスが分かりやすく歌われている。

<もしも僕が君の前まで来て 何かできることがあるとしても/この手は差し出さない きっかけは与えたいけれど>
<近づき過ぎないで ちょうどいい温度感であれ>

何かに困っていたり悩んでいた時、ユニゾンとその音楽がわたしの背中を押してくれたことは、一度もない。
でも、それは別に彼らが冷たいということではない。

ユニゾンの音楽は何も言わず、余計な介入もせず、ただ見守っていてくれる。
親友や恋人というよりは、離れて暮らす家族とか、歳の離れた兄貴みたいな存在だ。

この距離感があるから、わたしは安心してユニゾンを好きでいられる。

ユニゾンのどの曲から聴けばいいか分からない人のために

滔々とユニゾンの魅力を語ってきたけれど、実は「ユニゾン、気になってきたけれど何から聴けばいいの?」という人にうってつけのアルバムが、今年の夏に発売されたばかりだ。

『DUGOUT ACCIDENT』は、アルバム曲・未発表曲・シングルのカップリング曲など、”シングル表題曲以外”の16曲が収録されている。

ユニゾン自ら選び抜いた楽曲の数々は、「シングルが無いと物足りない」なんて一切感じさせない。

<完全無欠のロックンロール>が目に浮かぶような「フルカラープログラム」や、先ほど紹介した「さわれない歌」などの既発表曲はもちろん、ライブでの初披露時に斎藤さん自ら“ユニゾン史上最もバカな曲”と紹介した「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」、デビューから10周年までの軌跡を描いた「プログラムcontinued」といった新曲も充実しているこのアルバムは、今のユニゾンを知る上で欠かせないものだ。

最後に、私がユニゾンで一番好きな曲

最後に、ユニゾンの曲(でYouTubeに公式フル動画が上がっているもの)の中から、わたしが一番好きな曲を紹介したい。

透明感のあるメロディと歌詞のリズム、特に2番のAメロはお聴き逃しなく。
そして何より、真っ白な衣装を着こなす3人は絶対に見逃せない。ユニゾンは間違いなく、日本一「白」が似合うバンドだ。

長々とお付き合いありがとうございました。<バイバイ>!

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