フェスで大盛り上がり!9mm Parabellum Bulletってどんなバンド?
12月に入り、いよいよ年末フェスが近づいてきました。
せっかくのフェス、大きなステージを前に、皆でワイワイ盛り上がりたいですよね。
そんなあなたにうってつけのアーティストが、9mm Parabellum Bulletです。
今回は、この長くて覚えづらい名前のバンドを紹介します。
9mm Parabellum Bulletってどんなバンド?
このバンドの名前は、「キューミリ・パラベラム・バレット」と読みます。
日本のバンドだからか、決して「ナインミリメートル」ではありません。
舌を噛みそうな名前なので、気軽に「キューミリ」と略していただければと思います。
9mmのメンバーは、以下の4人です。
- 菅原卓郎(ギター・ボーカル)
- 滝善充(ギター)
- 中村和彦(ベース)
- かみじょうちひろ(ドラム)
粘り気のある色っぽい声で歌う卓郎さんは、「いけるかああああ!」と観客を煽りまくり。
滝さんは、ステージ上を縦横無尽に駆け巡り、時にはギターを弾いているのかいないのか分からなくなる程のパフォーマンスを見せます。
中村さんは、ベース以外にもシャウトを担当していますが、彼のシャウトが何を言っているのかは本人以外誰も知りません。
そんな激しいメンバーの演奏をしっかり支えるちひろさんのドラムは、9mmの守り神的存在です。
激しいのにどこか懐かしい、美しいメロディがキューミリの特徴!
9mmの楽曲は、大半が卓郎さん作詞・滝さん作曲によるものです(ただし、メンバー全員がそれぞれ作詞・作曲を手掛けることがあります)。
まずは、どのフェスでもとんでもない盛り上がりを見せるこの曲を聴いてみてください。
<ブラックマーケットブルーズでオマエを狂わせてしまいたいのさ>という印象的な歌詞に、一度聴いたら忘れないギターフレーズ。
それに、曲中を通して鳴らされている「ダッ ダダッ ダダッ ダダッ」というギターに合わせて、否が応でも身体がリズムを刻んでしまいます。
一度でも9mmを見たことがある人なら一緒に踊りたくなってしまうこの曲ですが、ちょっと良く聴いてみてください。
この曲のメロディ、どこか懐かしさを感じませんか?
そうです、彼らは紛れもなくロックバンドなのに、歌っている曲はまるで歌謡曲のよう。
そう考えると、彼らの曲がすぐに耳に馴染むのも納得できますよね。
さらに、<ああ 今のオレは世界中に見捨てられてみたい気分さ 真実さえ 悲しみさえ 売り飛ばして>という歌詞がなんともロマンティック。
ちょっと自分に酔っているような歌詞と美しいメロディが、癖になります。
それでは、ここからは、年末にフェス会場で聴きたい9mmの楽曲をご紹介します。
個人的な好みに偏った曲目になりますが、どうかご容赦ください(笑)。
フェスで聴きたい9mmの曲・7選
この記事の目次
ロックと三三七拍子の異色コラボ、「Cold Edge」
作詞作曲は、ベース・中村和彦。
この曲で耳を引くのは、何と言ってもイントロの三三七拍子。運動会の応援合戦などで耳にする、アレです。
日本に古くから伝わるリズムとロックの音楽は、一見相性が悪いように思えるかもしれません。
しかし、これがめちゃくちゃ格好いい…!
そのまま疾走感溢れるギターリフに雪崩れ込むのも最高です。
ライブでは、三三七拍子に合わせて腕を振るのがとても楽しいです!
終盤の中村さんのシャウトも印象的で、文句なしにテンションが上がってしまいます。
不朽の名曲!フェスでもワンマンでも大定番の「Discommunication」
この曲、実は2007年とかなり前に発売されています(って、調べてて「もう8年も前か…」とびっくりしました)。
しかし未だに、イントロが流れるだけで大歓声が起こるほどに大人気の楽曲です。
<朝までかけて近付いても 最後の最後にすれ違う>と歌われる切ない歌詞に合わせて、会場中が踊ります。
フェスであれワンマンであれ、9mmのライブの前に予習をするのであれば、絶対におさえておきたい1曲です。
ロマンチストな9mmが炸裂!「キャンドルの灯を」
9mmの最大の魅力は、メロディが美しいことだと思っています。
その真骨頂とも言うべきなのが「キャンドルの灯を」です。
この曲、音源でも雰囲気があって素敵なのですが、ライブで演奏される時のイントロが凄くお洒落なんです。
そんな雰囲気も持ちながら、ちゃんと身体を揺らしたくなるような曲に仕上がっているのが、さすが9mmと言いたいところ。
年末はぜひ、この曲を聴きながら1年を思い返したい…という思いも込めて、今回の選曲に加えました。
<ああ あなたがくれた言葉は嘘にならない なにひとつ なにひとつ>という歌詞に泣きそうになったりしながら、9mm流のロマンチシズムに身を委ねてみませんか?
気持ち悪さが癖になる!「反逆のマーチ」
極めて気持ち悪い(褒めてます)ギターから始まるこの曲は、2015年9月9日に発売された「クアトロA-Sideシングル」に収録されています。
この曲のポイントは、まずはAメロの<「そんなこととっくに知っている」><やることはきっと残っている>という部分の卓郎さんの歌。
ライブでは特に、”と”で上がって”っく”でいきなり下がる声の気怠さがたまりません。
それから、後半の<でっかい壁にぶつかってんだ 絶体絶命も上等さ>というリズミカルな歌詞。一度聴いたら病みつきになります。
兎にも角にも気持ち悪い、ずっと聴いていると抜け出せなくなる曲です。
意味深だけど美しいメロディが頭から離れない「Wanderland」
ジャン!という大きな音と、ワルツを思わせる美しいイントロから始まるこの曲では、世の中を憂うかのような言葉が歌われます。
<天使の書いたシナリオ通り 大事なものから灰になる>という歌詞に、ドキッとします。
卓郎さんの言葉はこんな風に、詩的な表現の中に意味深な響きを残すんです。
激しい曲かと思いきや、中盤、少し静かになります。
その部分のギターがとても綺麗なので、聴き逃がさないでください。
メンバーが一切出てこない、気持ちの悪いPVも必見です!
一度見たら、次に聴いた時には「ああ、あのPVの曲ね」となるはずです(笑)。
9mmから世界中への宣戦布告、「The Revolutionary」
「革命」を意味するタイトルに、歌われるのは<世界を変えるのさ おれたちの思い通りに>という大仰な歌詞。
その宣言をさらに確固たるものにするかのような、力強い音も印象的です。
特に、ラストのギターはちょっと感動的なくらい壮大です。
聴いているこちらが照れくさくなるような歌詞を、卓郎さんは恥ずかしげもなく歌い上げます。
その言葉と音楽は、「自分も何かを変えてやろう!」と決意するきっかけになるはず。
昨年末もCDJで聴いて、背筋が伸びるような思いになった1曲です。
音楽で描く「初日の出」のような曲「新しい光」
最後に紹介するのは、「初日の出」を思わせる「新しい光」。
卓郎さんの「行けるか!行けるかあああああ!」という煽りの後に演奏されることも多い曲です。
終盤、少しだけバンドの音が抑えられます。
その中で、観客が声を合わせて<新しい光の中に 君を連れて行くのさ>という詞を歌います。
その様子がまさに眩い光を彷彿とさせる、爆発しそうなほどのエネルギーを持った曲です。
YouTubeにはフル動画が上がっていないので、今回はショート・バージョンのみを紹介します。
全貌は、ぜひライブ会場で目撃してください。
テンションも、楽曲のテンポも(笑)、音源とは比べ物にならないくらい激しいことになっているはずです!