今回もハイセンスな曲ばかり!「iPhone6で撮影」CMで使われている13曲
Appleの最新情報を耳にすると、ぼくが一番気になるのが、CMで起用されるミュージシャンと楽曲。
常にクリエイティブの最先端を行くAppleなだけあって、毎度のごとく音楽のチョイスもかなりハイセンスなのです!
ぼーっとCMを観ていたら、流れてくる曲がなかなかいい感じ。
それがAppleのCMだった、なんて方もいるんじゃないでしょうか。
今回から、Appleの製品や機種、サービスのシリーズごとに、そのイケてるCMソングを紹介していきたいと思います!
初回となるこの記事では、「iPhone 6で撮影。」という、全15パターンのCMシリーズで起用された作品をご紹介します。
そのカメラの性能の高さがよくわかる美麗な映像は、片手サイズのスマホのカメラで撮影されたとは思えない、息を飲むものばかり。
iPhone6で撮影された心に残る一瞬にマッチする、素敵な楽曲が集まりました。
中でも公式にアップされた音源がある13曲をピックアップ!
(レミファはミュージシャンの権利を尊重するため、公式の音源しか扱いません。詳しくはこちらをご覧ください→レミファについて)。
以下、ご覧ください!
空に舞う自転車とコーラスが、抜群の爽快感!
「I Know There’s Gonna Be (Good Times)feat. Young Thug & Popcaan」 / Jamie xx(ジェイミー・エックスエックス)
最初にご紹介するのは、イギリスのバンド、The xx(ジ・エックスエックス)の頭脳と称されるプロデューサー、Jamie XXの「I Know There’s Gonna Be (Good Times) ft. Young Thug, Popcaan」!
ラッパーのYoung Thug(ヤング・サグ)とPopcaan(ポップコーン)を迎えたこの楽曲、「iPhoneで撮影。」シリーズのうちの一つに起用されています。
この曲は、1969年に活動をはじめた“キング・オブ・アカペラ”と称されるコーラスグループ、The Persuasions(ザ・パースエイジョンズ)の1972年の楽曲「Good Times」をベースとしています。
そのまま使われているThe Persuasionsのコーラスが、伸びやかで気持ちいいですね!
邪魔するものが何もない空を、アクロバティックに舞う自転車。
撮影された映像ともマッチして、これ以上ないクールなCMです!
CMでは曲の冒頭しか使われていませんが、Young ThugとPopcaanのラップ、そしてThe Persuasionsのコーラスの掛け合いが、この楽曲の一番クールなポイント!
・公式サイト
http://www.jamiexx.com/#order
性急なジャム・セッションに引き込まれる、カナダの三人組!
「Triangle」 / Badbadnotgood(バッドバッドノットグッド)
カナダはトロント出身のジャズ・トリオ、Badbadnotgood!
Badbadnotgoodを紹介したいがために、公式の音源めっちゃ探しました……。
というくらい、オススメのバンドです!
原曲にとらわれない、クリエイティビティ溢れる性急なジャム・セッションが彼らの持ち味。
約4分間、聴き入らずにはいられない「Triangle」のライブ音源を紹介します。
ジャズ・トリオと説明されることが多い彼らですが、ヒップホップをはじめ様々な音楽に影響を受けているという彼ら。
ラッパーのGhostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)とコラボしたこちらの楽曲も、最高にクールでした!
・公式サイト
http://badbadnotgood.com/
差し込む光のように美しいボーカル
「The Wheel」 / Sohn
水辺に差し込む光が、息を飲むほど美しい光景。
その映像を彩る、シンガーSohnの声を重ねたコーラスに引き込まれる人も多いでしょう。
ミステリアスなコーラスに美しさを感じたら、この曲の続きを聴いてみてください。
Sohnの真価である、透き通る光のようなボーカルに心を奪われること、間違いありません。
AppleのCMに起用された若手ミュージシャンはその後、大きな飛躍を遂げることが多いです。
今回のシリーズにおいては、昨年1stアルバムをリリースしたばかりのSohnが、その筆頭になるなず。
この映像の大自然のような、そんな迫力と美しさに圧倒される楽曲を生みだすシンガーです。
・公式サイト
http://sohnmusic.com/
重なるキックドラムが、犬の目とシンクロ!?
「Bother」 / Les Sins(レス・シンズ)
芝生でまどろむ可愛らしいワンちゃん。
眠たそうなそのまぶたの動きと、「Bother」の細かく重なるリズムが、妙にシンクロする面白い映像です。
ワンちゃんは寝入ってしまいそうですが、楽曲自体は実にダンサンブル。
重なるキックドラムにノりたくなったら、その勢いで3分半まるまる踊ってしまうことでしょう。
Les Sinsというのは、アメリカのプロデューサーToro Y Moi(トロ・イ・モア)の、ダンス・ミュージックを制作するサブ・プロジェクト。
フジロックにも出演し、その後の来日公演のチケットも完売する人気者は、日本では“トロちゃん”の愛称で親しまれています。
・公式サイト(Toro Y Moi名義)
http://toroymoi.com/
長旅のロードムービーによく似合う一曲
「All I Do Is Drive」 / Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ)
雪を被った山と湖を臨みながら、荒野を進む列車。
遠いどこかへの旅先で目にしたかのようなワンシーンですね。
カントリー・シンガーのJohnny Cashの楽曲は、そんなロードムービーによく似合います。
1954年から、亡くなる2003年まで長い活動を続けたJohnny Cashは多くのミュージシャンに影響を与えました。
数多くの功績から、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」というランキングでは、第21位に名を連ねています。
偉人と言っても差し支えないほどのミュージシャンですが、このCMと「All I Do Is Drive」を聴くと、とても和んだ気持ちになりますよね。
休日の晴れた日の散歩や、肩の力を抜いて楽しみたい旅にピッタリの一曲です。
・公式サイト
http://www.johnnycash.com/
気づけば聴き入るサウンドトラック
「Caracol」 / Tremor(トレマー)
映画音楽やCM音楽を数多く手がける、イギリスのプロデューサー、Steve Gibbs(スティーブ・ギブス)の変名プロジェクト、Tremorの作品。
このCMのような情緒を感じる映像にマッチする、空間的なアコースティック・ギターのメロディが印象的ですね。
CMでは一瞬ですが、曲をフルで聴くと後半にはリズムも入り、曲の輪郭が徐々に現れてきます。
今回紹介する曲の中でも、よりサウンドトラック的な曲ですが、気づけば聴き入ってしまう、そんな魅力ある曲です。
・公式サイト
http://www.stevegibbsmusic.com/
一面の白と繰り返しの音楽は、中毒性高し
「Bugatti」 / Tiga(ティガ)
ボリビアはウユニ塩湖で撮影されたこのCMですが、かの有名な水面と水上が溶け合ったあのシーンではなく、乾季の湖をひた走る車が映るもの。
どこまで行っても同じ白い地面が続く様子とシンクロしているかのように、カナダのプロデューサー、Tigaの「Bugatti」では独特のフレーズが繰り返されます。
ミニマルな曲はとっつきにくい部分があるかもしれませんが、後から中毒性を感じる魅力があります。
作業中のBGMに、ぜひどうぞ。
・公式サイト
http://mynameistiga.com/
ゆるいボサノヴァ調から、アグレッシブな展開へ!
「Murakami」 / Made In Heights(メイド・イン・ヘイツ)
アメリカはロサンゼルスの二人組ユニット、Made In Heights
ダウンテンポでボサノヴァ調、オシャレなカフェでゆるく流れてそうな楽曲かと思いきや、後半がなかなかアグレッシブ。
震えるような低音のビートが入り、消え入りそうな歌声が攻めのラップに変わります。
日本語での詩の語りも含め、ダークなミステリアスさを湛えた一曲です。
CMだけでも素敵なのですが、ぜひフルで聴いていただきたいところ。
15秒ではわからない、楽曲の全体像が楽しめます。
・公式サイト
http://madeinheights.com/
クラシック的なドラマチックな展開に魅せられる
「Gene Takes a Drink」 / Bang on a Can All-Stars(バング・オン・ア・キャン・オールスターズ)
ニューヨークを中心に活動する、クラシックバンド、Bang on a Can All-Starsの「Gene Takes a Drink」。
ありとあらゆる楽器の音色が絡み合うドラマティックな展開は、聴きごたえあり。
特にバイオリンの不敵な雰囲気のメロディーに、心がざわつきます。
今回ご紹介する曲のラインナップでも唯一のクラシカルな曲ですが、「いい曲は何でも使う!」とでも言うような、Appleのセンスを感じます。
・公式サイト
http://bangonacan.org/bang_on_a_can_all_stars
ごきげんなポップソングで、毛虫さえも可愛く見える!
「Walk Walk」 / Yael Naim(ヤエル・ナイム)
曲名は「Walk Walk」ですが、この映像で歩いてるのは、毒々しい毛虫ですね。
間近でなんて、絶対見たくないような毛虫でも可愛く見えてしまうのは、このリズミカルな曲によるところが大きいでしょう。
小気味いいハンドクラップとコーラスから、ごきげんな雰囲気を感じます。
グッドな歌声を持つ、フランス生まれイスラエル育ちのシンガーソングライター、Yael Naim。
実は彼女が人気を博すきっかけとなったのが、彼女の楽曲「New Soul」の、2008年のMacBook AirのCMへの起用だったのです。
Apple、やはりミュージシャン選びにも先見の明がありますね。
もしかしたら今回ご紹介している若手のミュージシャンの中からも、第二のYael Naimが現れるかもしれません。
・日本語版公式サイト
http://wmg.jp/artist/yaelnaim/
モノクロの映像とマッチするダークな音像
「Animal」 / The Acid(ジ・アシッド)
The Acidのメンバー三人は、それぞれがソロでDJ/プロデューサーとして活動をしていました。
そんな三人がつくるジャンルレスな音楽は、ミステリアスに仕上がっています。
どこまで広がっているのかわからない闇のような、空間的な音ひとつひとつが形づくる奥行が、この曲の魅力。
スケーターの影をモチーフにした映像にもピッタリの曲は、夜中に一人で聴くのがオススメです。
吸い込まれるように耳を傾けることができるでしょう。
少ない音数で、最低限の情報量で構成された「Animal」のモノクロな世界に、浸ってみてください。
・公式サイト
http://wearetheacid.com/
楽曲もエピソードにも惹かれる、アメリカの変わり種バンド
「The Birdwatcher」 / Vulfpeck(ヴルフペック)
「The Birdwatcher」という曲名にピッタリの映像に起用された、アメリカのインディーズバンド、Vulfpeckの楽曲。
Vulfpeckは以前、音楽配信サービスSpotifyに、30秒の無音の曲10曲のアルバムをアップ、規約違反として削除されるものの、約2万ドルを稼いでいます。
これは、曲が再生されるたびにミュージシャンに支払われる利益が少ないと言われるSpotifyをトリッキーな方法で出し抜いたVulfpeck。
彼らはその2万ドルを使用し、ツアーに出るとコメントしていました。
少々変わり種のバンド、Vulfpeckですが、この「The Birdwatcher」の音源も、“リリック・ビデオ”と銘打たれていますが、当の楽曲に歌詞はありません。
肩の力が抜けた楽曲も素敵ですが、それ以外のところにも惹かれる、ユーモアあるバンドです。
・公式サイト
http://vulfpeck.com/
昼下がりにピッタリの、ゆるーい心地よさ
「Kiki」 / Blick Bassy(ブリック・バッシー)
パリを拠点に活動する、カメルーン出身のシンガー・ソングライター、Blick Bassy。
彼の故郷カメルーンの伝統音楽をベースにした、優しくて温かい雰囲気の楽曲が魅力的です。
子どもたちが野球で遊ぶ映像と共に、異国の情緒が楽しめる一曲。
昼下がりにゆるーく聴くにはちょうどいい、心地よさが溢れています。
・公式サイト
http://www.blickbassy.com/
全曲を通して聴きたい方のためのプレイリスト
全曲を通して観たい方のためのYouTubeのプレイリストはこちらです。
(Soundcloudの曲は含まれていません)
Appleをきっかけに、様々な新しい音楽と出会えることでしょう!
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